2014年1月8日水曜日

大般若経転読付大護摩供(だいはんにゃきょう てんどくつき おおごまく)


本日は早朝からあいにくの雨模様でした。
 
1月8日は、毎年恒例の通称「大般若(だいはんにゃ)」があります。
 
成田山では、通常の護摩供(ごまく)法要の中で行うので
 
「大般若経転読付大護摩供」
(だいはんにゃきょう てんどくつき おおごまく)
 
として行ないます。

 
「大般若経」とは600巻からなるお経で、
 
唐の時代に玄奘三蔵(げんじょう さんぞう)というお坊様が訳されたお経です。
 
このお経を要約したものがいわゆる「般若心経(はんにゃしんぎょう)」となります。
 
 
玄奘様が生きていた時代は、インドへの道のりは非常に遠く
 
一度行ってしまうと、帰ってこれるかの保証がなく
 
再び故郷である中国に戻れるかわからない状況であったとされます。
 
そのような条件でも命を懸けて、お釈迦様ゆかりのインドへ旅し
 
奇跡的にも帰還し、余生をその持ち帰られたお経の翻訳に情熱を注がれました。
 
 
そのサンスクリット語から漢字に訳されたお経の一つが
 
この「大般若経」になります。
 
 
実はこの中国からインドへの往復道中の記録も残されています。
 
「大唐西域記(だいとうさいいきき)」といい、その記録がアイデアとなり
 
後世に「西遊記(さいゆうき)」の物語が出来上がりました。
 
そう、「西遊記」に登場する三蔵法師様は、
 
この玄奘(げんじょう)さんがモデルなのです。