本堂での11時30分のお護摩修行にて
大般若経転読付き大護摩供(だいはんにゃきょう てんどく付き おおごまく)が行なわれました。
大般若経
これは600巻あるお経であり
「西遊記」 つまり 孫悟空(そんごくう)の物語に出てくるお坊様
三蔵法師(さんぞう ほうし)さまがインドへ旅して 持ち帰ったお経の一つに数えられます
「三蔵法師」とういう呼び名は、 経蔵(きょうぞう) ・ 律蔵(りつぞう) ・ 論蔵(ろんぞう)
と云われる3つのジャンルにとても精通している僧侶に対しての尊称です
つまり僧侶の中でも特に非凡であるという敬意から
「三蔵」 あるいは 「三蔵法師」 という呼び名が僧侶の名前に付け加えられます
今から約1600年前の当時は 中国からインドへは 交通手段が発達しておらず
かなりの年数を要しなければたどり着くことができませんでした。
生きている間にインドへたどり着くことはできるかもしれないが
中国へ帰り着く前に命が絶えてしまうかもしれないという時代だったと伝えられています
それでも 命が絶えてもいいから お釈迦さまのお膝元であるインドへ行きたい と旅だったのが
この玄奘三蔵様でした
玄奘三蔵法師が無事に中国(当時は「唐」の時代でした)へご帰還され
玄奘さまによって サンスクリットのお経から漢字のお経に訳されたからでもあります
そしてこの 「大般若経」 からやがて 「般若心経」 が生まれました